日本は中華人民共和国と戦争していない?知られていない日中間での戦争の本当の相手
「日本は中国と戦争した国だ」
――そう聞いたことがある人、多いと思います。
でも実は、これは厳密には間違いなんです。
日本が戦争したのは、今の中国(中華人民共和国)ではなく、当時の「中華民国」。
つまり、日本と中華人民共和国は一度も戦争をしていないというのが歴史的な事実なんです。
日中戦争の相手は「中華民国」
教科書で習う「日中戦争」(1937〜1945年)は、日本が蒋介石率いる中華民国と戦った戦争です。
当時の中国は、国民党(中華民国)と共産党(のちの中華人民共和国)が国内で争っていた時代でした。
そして第二次世界大戦が終わったあと、1949年に毛沢東が率いる中国共産党が「中華人民共和国」を建国。
蒋介石たちは台湾に逃れ、そこに現在の「中華民国(台湾)」が残ることになります。
つまり──
✅ 日本が戦争したのは「中華民国」
✅ 今の中国「中華人民共和国」とは戦っていない
というのが、歴史的な整理なんです。
日本と中華人民共和国は「戦後の友好関係」からスタート
実は日本と中華人民共和国の関係は、「戦争の延長」ではなく平和的な外交のスタートから始まりました。
1972年の日中共同声明で国交を正式に回復し、そのとき中国側はこう明記しています。
「中華人民共和国政府は、日本国に対する戦争賠償の請求を放棄する。」
つまり、中国(中華人民共和国)は日本に賠償を求めないと公式に宣言したんです。
この時点で、「戦争責任」や「賠償問題」はすでに終わっています。
それでも今なお「日本は過去を反省しろ」と言われるのは、正確な歴史認識に基づいた議論とは言えません。
「中華人民共和国」は戦争の当事者じゃない
ここが意外と知られていないポイントです。
戦時中、中国共産党はまだ政権を握っていませんでした。
中華人民共和国(今の中国)ができたのは戦後4年も経ってから。
だから、中華人民共和国は戦争の被害国でも当事者でもないのです。
それにもかかわらず、戦争をテーマに日本を非難するのは、政治的なメッセージの一環と見る人も多いです。
国内の不満を外に向ける「反日キャンペーン」は、実は何度も繰り返されてきました。
つまり、「歴史問題」が外交の道具として利用されているということです。
日本は戦後ずっと「平和国家」として歩んできた
戦後の日本は、憲法第9条で「戦争放棄」を宣言し、一度も戦争をしていません。
さらに、アジア各国に対して多額のODA(政府開発援助)を行い、中国にも経済支援を続けてきました。
つまり日本は、
「敗戦国としての償い」を言葉でなく行動で示してきた国なんです。
それでも「歴史を直視しろ」と言われ続けるのは、ちょっとフェアではないですよね。
過去よりも「今」と「未来」を見よう
過去の歴史を政治利用するよりも、未来を一緒に作る関係を考える方がはるかに建設的です。
もちろん、歴史を忘れていいわけではありません。
でも、過去に縛られて前に進めない関係より、
「正しい歴史を知ったうえで前に進む」方がよっぽど健全です。
まとめ:日本は胸を張っていい
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日本が戦争したのは「中華民国」であり、「中華人民共和国」ではない
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1972年の日中共同声明で「賠償問題」は完全に解決
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日本は戦後、平和国家として国際社会に貢献してきた
これらの事実を踏まえれば、現代の日本が「歴史問題」で非難される筋合いはありません。
私たちは、過去ではなく未来を語る時代を生きています。
日本はその歩みを誇りに思って、堂々と世界と向き合うべきです。
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