人手不足なのに、なぜ給料は簡単に上がらないのか?
結論から言うと、 人手不足だからといって、給料が自動的に上がるわけではない。 給料を上げるには、会社側にも「上げられる理由」が必要になるからだ。 人が足りなければ、会社は採用のために給料を上げることがある。 一方で、給料を上げる余裕がなければ、値上げをしたり、仕事を減らしたり、機械やAIを導入したりすることもある。 つまり、 「人が足りない」=「自分の給料が上がる」 ではない。 ここを理解しておくと、最近よく聞く「人手不足」というニュースを、自分の仕事や給料と結びつけて考えやすくなる。 「人が足りないなら、給料を上げればいいのでは?」 人手不足というニュースを見ると、こんな疑問を持つかもしれない。 「人が足りないなら、給料を上げれば人が来るんじゃないの?」 これはその通りだ。 実際、人を集めるために給料を上げる会社もある。 アルバイトの時給が上がったり、経験者を採用するために待遇を良くしたりするケースもある。 ただ、会社からすると、給料を上げることは簡単ではない。 給料を上げれば、その分だけ会社が負担する費用も増える。 そこで、 「給料を上げても、その分だけ売上を増やせるのか?」 という問題が出てくる。 例えば飲食店なら、店員の給料を上げるために料理の値段を上げる必要があるかもしれない。 それで客が減れば、かえって経営が苦しくなる。 だから、人手不足への対応は「給料を上げる」だけではない。 営業時間を短くする。 仕事を減らす。 機械を導入する。 AIを使う。 一人あたりの仕事を効率化する。 こうした方法もある。 「人手不足なのに忙しくなった」という問題 働く側からすると、もっと身近な問題もある。 職場で人が一人辞めた。 でも、新しい人がなかなか入ってこない。 すると、残った人がその仕事を引き受けることになる。 結果として、 「人手不足なのに、自分の仕事だけ増えた」 ということが起きる。 給料が上がる前に、仕事量が増えてしまうわけだ。 これは、人手不足が必ずしも働く人にとって良いことではない理由の一つだ。 会社からすれば「人が足りない」。 働く側からすれば「忙しくなった」。 この二つは同じように見えて、意味が違う。 「人手不足」でも、どんな人が足りないのかが重要 もう一つ大切なのは、人手不足にも種類があることだ。 例えば、特別な資格や経験が必要な仕事。 長い経験がない...