自民党総裁選挙とは?
自民党総裁選挙とは、与党・自由民主党のリーダーを決める選挙です。
日本は議院内閣制をとっているため、国会で多数を占める自民党の総裁=そのまま次期首相になるケースがほとんど。つまり、総裁選は日本のリーダーを決める重要な選挙なのです。
投票権を持つのは誰?
自民党総裁選では、大きく分けて「議員票」と「党員票」の2種類があります。
1. 議員票
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自民党所属の国会議員が1人1票を持つ
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衆議院・参議院あわせて約370票前後
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派閥単位でまとまって投票するケースが多く、「組織力」が大きな影響を与える
2. 党員票(地方票)
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全国の自民党員や党友が投票
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合計で「議員票と同数」に換算される(例:議員が370人なら党員票も370票に相当)
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地方組織の強さや国民的人気を反映しやすいのが特徴
通常選挙と緊急選挙の違い
通常選挙(任期満了時に実施)
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議員票+全国の党員票がフルに反映
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世論人気や党員支持が強い候補に有利
緊急選挙(首相辞任などで急に実施)
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議員票+都道府県代表票(47票)で行われる
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党員票が縮小されるため、「派閥の力学」がより強く働く
選挙の流れ
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第1回投票
議員票+党員票を合計。過半数を獲得すれば即当選。 -
決選投票(過半数に届かない場合)
上位2人による再投票。
- 投票権:議員票+都道府県連代表票(47票)
- 過去の選挙では、この決選投票で逆転が起きることも多い
過去の傾向から見る総裁選
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2001年 小泉純一郎 → 圧倒的な党員票で勝利
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2012年 安倍晋三 → 石破茂が党員票で優位も、決選投票で逆転
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2021年 岸田文雄 → 河野太郎が1回目で党員票を伸ばすも、決選で岸田が勝利
2024年 石破茂 → 高市早苗が党員票で上回るも、議員票で石破が勝利
👉 1回目は党員票がカギ、決選では議員票がカギ というのが定番のパターンです。
まとめ
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自民党総裁選挙は「議員票+党員票」で行われる
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通常選挙は世論人気型、緊急選挙は派閥型の勝負になりやすい
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過去の傾向からは「決選投票での逆転」がしばしば起きている
ニュースで「誰が有利か?」と報じられる背景には、この仕組みと過去のパターンがあるのです。
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