公共交通のあり方とは?~田中角栄氏の認識を振り返る~

 




田中角栄は「赤字ローカル線」をどう考えていたか

https://toyokeizai.net/articles/-/611246?page=2


田中角栄氏といえば、「日本列島改造論」を掲げ、
新幹線を中心に交通インフラの整備して都市と地方の格差を縮めようとした、というイメージがありますが、

地方鉄道の赤字路線についてはいかなる認識を持っていたのでしょうか?


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しかし、単位会計でみて国鉄が赤字であったとしても、国鉄は採算と別に大きな使命をもっている。明治4年にわずか9万人にすぎなかった北海道の人口が現在、520万人と60倍近くにふえたのは、鉄道のおかげである。すべての鉄道が完全にもうかるならば、民間企業にまかせればよい。私企業と同じ物差しで国鉄の赤字を論じ、再建を語るべきではない。

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いまにも通じる考え方が示されています。


地方鉄道が赤字だからと言って、それを杓子定規に無駄だと考えて切り捨てるのは間違っている。鉄道があることでその地方の発展があることを見逃してはならない、ということを田中角栄氏は主張していたわけです。


現在も地方鉄道は相変わらず苦しく、廃線を探る動きも起きています。


しかし、鉄道が地方を支えてきた(支えている)という事実を忘れてはならないと思います。


「赤字だから…」ではなく、地方ひいては日本の発展には何をすべきかという視点が必要です。


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