いつの間にやら後進国~問題認識の根幹が間違っているかもよ!大手紙さん!~





衰退は気が付かないうちに進んでいくようです。



【いつの間に後進国になったか】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70831300Y1A400C2EN2000/?unlock=1

コロナ禍で思うのは、いつの間に日本は「後進国」に転落したのかという点である。肝心のワクチンは米独英や中ロのような開発国にはなれず、インドのような生産拠点でもない。ワクチン接種率は世界で100番目だ。

「ワクチン後進国」に甘んじるのは、企業も政府も目先の利益を追う安易なイノベーション(革新)に傾斜し、人間の尊厳を守る本源的なインベンション(発明)をおろそかにしたからではないか。…(後略)



新型コロナウイルス禍により、日本の「後進国化」が浮き彫りになったという記事ですが、


「何をいまさら?」というのが素直な感想。


冒頭で、発明をおろそかにしていることを問題視しているようですが、


そりゃあれだけ紙面で財政破綻を煽れば緊縮財政が続き、発明のために必要な「投資」が不十分になりますよ。


さらに、記事の後半には「財政後進国」という珍しいワードも。


財政健全化の必要性を訴えていますが、もはや財政支出の規模は「インフレ率」で決めるべきでは?という認識が始まっている国もあります。



【“新しい戦争”を勝ち抜くために アメリカは「反緊縮」へと大転換した】
https://diamond.jp/articles/-/267859

バイデン政権が前代未聞の巨額財政出動に動いている。3月12日に200兆円規模の「大型追加経済対策」を成立させたうえに、3月31日には、さらに200兆円超を投じる「成長戦略」も発表。直近まで支配的だった緊縮財政から、一気に積極財政へと舵を切ろうとしている。そして、その論拠は、新型コロナウィルスと中国という脅威に対抗する「戦争」である。「まず戦争を戦うことを考えよ。どう戦費を調達するかを考えるのは、その次だ」と、リベラルな経済学者もそれを支持。米国では「経済政策の静かな革命」が確実に進んでいる。日本はどうするのか? 決断に残された時間は少ない。(評論家・中野剛志)…(後略)


発明(のための投資)をおろそかにしているという認識は正しいのに、


その問題の根幹たる、「財政健全化」を相変わらず訴える。


読んでいると、残念な気持ちになりました…。


問題認識の根幹が変わらない限り、解決はあり得ないと思うので、日本の主要メディアが真に必要な言論を展開してくれるのは、まだ時間がかかりそうです。



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