「知事会」の力を中央に!~今こそ地方の政治家は安倍政権の緊縮財政を批判せよ!~
全国知事会の会長に、徳島県知事の飯泉氏が就任しました。
「地方重視、都市部離反も 全国知事会長に徳島・飯泉氏」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO4936540003092019LCC000/
全国知事会の新しい会長に3日、徳島県の飯泉嘉門知事が就任した。徳島県の人口は全国で4番目に少ない73万人で、100万人以下の県から知事会長になるのは初めて。東京一極集中の加速で都市と地方に溝がある中、知事会が地方重視に一段と傾けば、都市部の「知事会離れ」が進むこともありうる。
最近の知事会長は、福岡、京都、埼玉といった比較的規模の大きな「大県」と位置づけられる府県の知事が就いてきた。これらの府県は都市と地方の性格を併せ持ち、対立しがちな双方の間を取り持つ役回りとして据わりがよかった。
それでも昨今の知事会では、都市の税収を地方に回すなど一極集中の是正が声高に叫ばれる。都市部の知事には「全国知事会議はアウェー。数の論理で押し切られる」(黒岩祐治・神奈川県知事)と不満が根強い。
大県とは言えない徳島県からの会長就任でこの流れが強まるとみて、東京都の小池百合子知事は「公明正大な運営を期待している」とクギを刺した。小池氏は前回、上田清司会長(当時の埼玉県知事)の推薦人に名を連ねたが、今回は推薦人にならず距離を置く。
飯泉氏擁立は17人の知事でつくる「日本創生のための将来世代応援知事同盟」というグループが主導した。比較的若手で総務省や経済産業省のOBが多く、知事会の活動を通じて国政に影響力を持つことを志向する。
現在でも知事会で国の方針や政党の選挙公約を評価する「総合戦略・政権評価特別委員会」は彼らが主要メンバーで、委員長は飯泉氏が務める。知事会では今後、このグループの発言力が一段と増す見通しだ。
「闘う知事会」の頃も官僚OBが中心となり、三位一体改革で名を上げたが地方財政にはマイナスになった。闘うだけでは地方のためにならないと、その後の知事会は国と協調姿勢に転換。飯泉氏も「行動する知事会」として「国とともに行動し国難を打破する」という。
知事会の国との向き合い方は野党の国会戦術と似たジレンマを抱える。徹底抗戦すれば存在感を示せるが、最後は押し切られ実利は乏しい。協議に応じれば政策能力を示せるが、手柄は政府・与党に行き野党の存在感は薄くなりがちだ。
「知事会の懇親会は霞が関の同窓会」。官僚OBが6割近い現状を、国政からの転身が多い首都圏の知事らはこう語る。対立の底流には「行政マンのトップ」か「政治家」か、それぞれが描く知事像の違いもある。
飯泉氏は3日、憲法改正による参院選の合区解消を自民党などに要請した。飯泉氏は地方自治の明確化を柱にする知事会の憲法改正草案の取りまとめも担当した。慎重論が残る中で結論を急ぎ、リーダーシップを評価する声がある一方、手法が強引だとの指摘もある。
改憲による合区解消は大阪府や愛知県に異論がある。改憲が具体的な政治日程に上ってくれば、この問題でも都市と地方の対立がありうる。かじ取りが問われる場面はすぐ訪れるかもしれない。
…。
この記事にあるように、
全国知事会は都市部の知事よりも地方都市の知事の方が
存在感があるようです。
規模の小さな都市の方が多い以上、当たり前ですね。
こうした、地方が主体となった組織の動きを見ていると、
中央の政治家よりも地に足が着いているな、と感じます。
特に飯泉氏が中心となり、参院選の合区解消を国政に求めたことなどを
見ると、自らの選挙区(徳島・高知)からの
選出議員を減らし、中央へ声を届ける術を失ってはならない、
という強い決意を感じます。
これこそが、本来の政治の姿ではないでしょうか?
かつての「旧い自民党」は、現在のような都市型政党ではなく、
飯泉氏のように地方の声を中央政治に届ける地方政党でした。
自民党が変わり果ててしまった以上、
飯泉氏のような地に足の着いた方やその組織を応援しなければなりません。
大都市や中央だけで国の方針が決められてはなりません。
地方こそが、政治の主役であるべきです。
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