民主主義の反撃~グローバル化による国民の貧困化に民主主義がNo!を突き付ける~
アメリカでは若年層を中心に、
グローバリズムに対する「民主主義」による反撃が本格化しているようです。
「『バーニー旋風』再来なるか 米、危うい民主社会主義」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41982670U9A300C1FF2000/
【ニューヨーク=河浪武史】2020年の大統領選挙に立候補したバーニー・サンダース上院議員(77)が全国遊説を開始した。16年の選挙では泡沫(ほうまつ)候補とされながら、国民皆保険など再分配政策を掲げて「バーニー旋風」を巻き起こした。今回はトランプ大統領に対抗する有力候補の一人とされるが、提唱する「民主社会主義」には米国の分断を深める危うさがある。
「トランプ氏は米近代史上、最も危険な大統領だ。私は1%の人々(富裕層)ではなく全員のための経済を築くつもりだ」。サンダース氏は2日、生まれ故郷のニューヨーク市ブルックリンで全国遊説を始動した。会場の公立大学には若者ら1万人を超す熱狂的な支持者が詰めかけ、地盤のバーモント州で静かに始動した前回大統領選とは全く異なる様相をみせた。
ただ、主張そのものは16年と変わらず過激だ。看板政策の国民皆保険は、民間医療保険も政府が吸収する完全官営の医療保険システム構想だ。米国は1人あたり医療費が年9千ドル強と日本の2.5倍もかかり、実現には年間税収に匹敵する年3兆ドルもの費用がかかるとされる。
同氏は「これ以上、アマゾン・ドット・コムなど大企業の税逃れは許さない」と述べ、財源は大企業や富裕層の大増税で賄うと主張する。最低賃金の引き上げや公立大学の授業料無償化なども提唱。政府による大胆な市場介入を辞さない同氏は、自らを「民主社会主義者」と標榜する。
その民主社会主義論に、若年層の支持が広がっている。米経済は好況が続くものの、教育費の高騰で大卒者の7割が学生ローンを抱え、平均負債額は3万4千ドルと10年で1.7倍に膨らんだ。経済格差も第2次世界大戦時並みに広がり、上位1%の富裕層が全体の20%の所得を得る構造だ。
米ギャラップの世論調査では、18~29歳の若年層は51%が「社会主義を好意的」ととらえ、資本主義を支持する45%を上回った。1980年代から2000年前後に生まれた「ミレニアル世代」は有権者層として比率が増し、20年の選挙へ世代交代も進んでいる。
18年には「民主社会主義」を標榜するオカシオコルテス氏が、ミレニアル層の支持を得て最年少で下院議員に当選。大統領選に出馬するエリザベス・ウォーレン、カマラ・ハリス両上院議員も国民皆保険を支持するなど、民主党全体の「左傾化」が強まっている。
(後略)
…。
2020年に予定されるアメリカ大統領選に、
16年の選挙時に健闘したバーニー・サンダース氏が再び立候補します。
サンダース氏は、「自由主義経済」を絶対的な価値観とするアメリカにおいて、
自らを「社会主義者」と呼び、「民主社会主義」を掲げています。
平たく言うと、過度な市場競争ではなく、
所得の再分配に重きを置くことで、経済成長を目指すというものです。
実に、真っ当な考え方だと思います。
記事によれば、サンダース氏を支持する声は、
若者に特に多く挙がっているとのことです。
すなわち、グローバリズムの進展による
格差の拡大に辟易した若者が、
政治に助けを求めた、ということです。
つまり、民主主義がグローバリズムに反撃しようとしているのです。
この流れ、我が国も見習いませんか?
アメリカと同様に、
我が国も民主主義国です。
であれば、民主主義の力でグローバル企業・投資家に一泡吹かせましょうよ!
安倍政権が進めるグローバル資本優遇政策に、
有権者として反対の声を挙げることは、
その気になれば、誰でもできますよ!
追伸…
「反・グローバリズム」の政治へ動かれている方々がいます。
「令和ピボット運動」https://reiwapivot.jp/
彼らを、全力で支援しましょう!
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