「認識共同体」について~中野剛志氏の著作「奇跡の経済教室」が紹介した人間の本能とは?~




評論家の中野剛志氏が著した「奇跡の経済教室」の中で、


「認識共同体」というフレーズがありました。


それは例えば、「この政策が正しい!」と考える集団の中で過ごせば、


どうしても、その価値観に染められてしまう、というものです。


中野氏の推測では、


日本に限らず、現在の政治家や官僚、学者の間では、


「新自由主義、グローバル化、緊縮財政」などが、


常に正しいものだという「認識共同体」ができてしまっているのです。


そうでなければ、20年間も経済が成長しないほど、


政策を誤ることなどあり得ない…と。


しかも、一度その認識共同体ができてしまえば、


人は本能的に集団と違う考えを主張することを避けるようになっているため、


そこで作られた価値観は覆せないようです。


これはかなり厄介ですね…。


しかし、希望がないわけではありません。


同様に中野氏は、


認識共同体が崩壊したり、価値観が変わるタイミングは存在しており、


それは、戦争や経済危機などの大きなショックが生じた場合や、


「世代交代」が起きた場合などを挙げています。


戦争や経済危機は待てないので、


私たちはデフレ期の増税に反対し、財政拡大を求めるなど、


正しい政策を訴え続け、


世の中に影響を与えることが出来る年代になるまで、


辛抱強く「世代交代」を待つしかないのかもしれませんね。



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「痛み」ではなく「成長」を~痛みとは失業、貧困、人の死を招く~




地元紙、中国新聞の社説に


「痛み」の必要性を強調する記事が載っていました。



「骨太方針『痛み』の議論、先送りか」
https://www.chugoku-np.co.jp/column/article/article.php?comment_id=545818&comment_sub_id=0&category_id=142



…。


この「痛み」という言葉は、


平成の30年間によく目に、耳にしました。


その「痛み」を伴う政策を実行して、(例えば、増税など)


果たして、我々は豊かになりましたか?


なっていませんね。


真に必要なのは「痛み」ではなく「成長」です。


政府はデフレの今は増税を中止し、大規模な財政出動を!



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