国力の源泉=「科学技術力」はもはやボロボロ!?~財政拡大への方向転換を急げ!~




もはや、日本の科学技術の劣化は看過できない状態にあるようです。




【日本の研究力、低落の一途 注目論文数10位に】
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC209AC0Q1A820C2000000/?unlock=1

「科学技術立国」を掲げる日本の国際的な存在感が低下している。文部科学省の研究所が8月上旬にまとめた報告書では、科学論文の影響力や評価を示す指標でインドに抜かれて世界10位に落ちた。世界3位の研究開発費や研究者数も伸び悩んでおり、長期化する研究開発の低迷に歯止めがかからない。

(中略)

注目論文の国別の世界シェアをみると、中国が24.8%で米国を初めて逆転して世界一に立った。米国は22.9%で、米中で世界の50%近くを占めた。大きく離れて英国(5.4%)、ドイツ(4.5%)などが続き、日本は2.3%にとどまった。

(後略)


…。


日本は資源の乏しい国です。


であれば、厳しい世界の国々との競争を勝ち抜くにはどうしなければならないのか…?


1つはやはり、科学技術力でしょう。


その科学技術力が、記事にある通り劣化を続けているようです。


原因は、もっぱら政府の予算削減による研究環境の悪化にあります。


過去の日本人は、科学技術力の重要性を理解していたからこそ、その育成にお金を回していたのだと思います。


しかし、政府の緊縮財政で、その過去の日本人の努力を食いつぶしている現状…。


なんとかこの流れを変えなければ、先人たちに申し訳が立たない思いです。


奇しくも、今は政権与党の総裁選の話題がメディアを賑わせています。


誰が、より研究者のために、日本の未来のために、


お金を使う方向を示してくれるのか…?


その視点をもって総裁選の行方を見守るのも面白いかもしれませんね。


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いつの間にやら後進国~問題認識の根幹が間違っているかもよ!大手紙さん!~





衰退は気が付かないうちに進んでいくようです。



【いつの間に後進国になったか】
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO70831300Y1A400C2EN2000/?unlock=1

コロナ禍で思うのは、いつの間に日本は「後進国」に転落したのかという点である。肝心のワクチンは米独英や中ロのような開発国にはなれず、インドのような生産拠点でもない。ワクチン接種率は世界で100番目だ。

「ワクチン後進国」に甘んじるのは、企業も政府も目先の利益を追う安易なイノベーション(革新)に傾斜し、人間の尊厳を守る本源的なインベンション(発明)をおろそかにしたからではないか。…(後略)



新型コロナウイルス禍により、日本の「後進国化」が浮き彫りになったという記事ですが、


「何をいまさら?」というのが素直な感想。


冒頭で、発明をおろそかにしていることを問題視しているようですが、


そりゃあれだけ紙面で財政破綻を煽れば緊縮財政が続き、発明のために必要な「投資」が不十分になりますよ。


さらに、記事の後半には「財政後進国」という珍しいワードも。


財政健全化の必要性を訴えていますが、もはや財政支出の規模は「インフレ率」で決めるべきでは?という認識が始まっている国もあります。



【“新しい戦争”を勝ち抜くために アメリカは「反緊縮」へと大転換した】
https://diamond.jp/articles/-/267859

バイデン政権が前代未聞の巨額財政出動に動いている。3月12日に200兆円規模の「大型追加経済対策」を成立させたうえに、3月31日には、さらに200兆円超を投じる「成長戦略」も発表。直近まで支配的だった緊縮財政から、一気に積極財政へと舵を切ろうとしている。そして、その論拠は、新型コロナウィルスと中国という脅威に対抗する「戦争」である。「まず戦争を戦うことを考えよ。どう戦費を調達するかを考えるのは、その次だ」と、リベラルな経済学者もそれを支持。米国では「経済政策の静かな革命」が確実に進んでいる。日本はどうするのか? 決断に残された時間は少ない。(評論家・中野剛志)…(後略)


発明(のための投資)をおろそかにしているという認識は正しいのに、


その問題の根幹たる、「財政健全化」を相変わらず訴える。


読んでいると、残念な気持ちになりました…。


問題認識の根幹が変わらない限り、解決はあり得ないと思うので、日本の主要メディアが真に必要な言論を展開してくれるのは、まだ時間がかかりそうです。



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