借金1220兆円でも破綻しない?──日本の財政の“謎”を読み解く
「日本の借金は1220兆円」
「国民一人あたり約1000万円の借金」
そんな数字を聞くと、「日本ってもうヤバいのでは…?」と思ってしまいますよね。
でも実は、日本は“財政破綻しにくい国”だと言われています。
この記事では、その理由をわかりやすく解説します。
💰 そもそも「国の借金」って誰の借金?
まず前提として、「国の借金=国民の借金」ではありません。
正しくは、「政府の負債」です。
政府が国債を発行して資金を調達
その国債を買っているのは、主に国内の銀行や日本銀行
つまり、“日本国内で貸し借りしている状態”なんです
これは、家族内で「親が子どもにお金を借りている」ようなもの。
外部から借りているわけではないので、破綻リスクは低いのです。
🏦 日本は「自国通貨建て」で借金している
日本の国債はすべて円建て。
つまり、外国からドルなどで借りているわけではありません。
円建てなら、最悪の場合でも日本銀行が買い支えることができる
実際、日銀は国債を大量に保有しており、政府の“最後の貸し手”になっています
これは、ギリシャやアルゼンチンのように外貨建てで借金していた国とは根本的に違う点です。
🧠 財政破綻とは「返済不能」ではなく「信用喪失」
財政破綻とは、単に「借金が多い」ことではなく、
「借金を返せる信用がなくなること」です。
日本は以下の点で信用を維持しています:
世界第3位の経済規模
安定した政治体制
巨額の国内資産(家計の金融資産は約2000兆円)
つまり、「返せる見込みがある」と思われている限り、破綻は起きません。
🧮 日銀と政府の関係は“親子”のようなもの?
これがもっとも大きいのですが、日本銀行は、実質的に政府の“子会社”とも言われます。
政府が日銀に国債を売る
日銀が利子を受け取るが、最終的には「国庫納付金」として政府に返還
実質的には政府が自分に利子を払っているような構造
この仕組みがある限り、政府が“自分の財布”から資金を調達できる状態とも言えます。
📝 おわりに──「借金=悪」ではない時代へ
日本の財政は、確かに課題だらけ。
でも、「借金があるから破綻する」という単純な話ではありません。
大切なのは、借金の“質”と“信用”。
そして、国民が冷静に仕組みを理解すること。
「財政破綻するかも…」と不安になる前に、 まずは“なぜ破綻しないのか”を知ることが、未来への第一歩です。
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