財界のトップが「分配は重要」と発言~時代の変化に取り残されないように~

 




驚きましたが、現実です。



【コロナ禍、賃上げ浸透が焦点 経団連会長「分配が重要」】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/156280

経団連は25日、主要企業の労使が意見を交わす「労使フォーラム」を東京都内で開き、2022年春闘が事実上スタートした。十倉雅和会長は「収益、成果を働き手に適切に分配すべく、企業の責務として賃金引き上げと処遇改善に取り組むことが非常に重要だ」と強調。

(後略)



日本の財界のトップが、まさか「分配」を口にするとは…。


分配とは、文字通り企業の収益を「分けて、配る」ことです。


すなわち、分け前を従業員などにも回すということです。


経団連といえば、日本の「大企業クラブ」。


日本の大企業の多くは、自分たちが作ったモノやサービスを売る場所、すなわち「市場」を海外に求めています。


つまり、日本国内の市場を担う「従業員=客」について、豊かになるかどうかなんてこれまで興味が薄かったのです。


むしろ、市場を海外に求めていることから、従業員への分け前を減らした方がモノやサービスの価格を下げられるため、それを減らすことに熱心でした。


それが、今回の発言…。


リップサービスの可能性や、本当に実現できるかどうかなどはありますが、いやはや時代は変わるものです。


これから、こうした時代の変化を敏感に感じ取り、発言を修正していく財界人が増えてくると思われます。


これは、デフレ脱却に向けてとてもいい流れです。


流れに取り残されないようにしましょう!



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