菅総理大臣の悲しい現状認識~地方銀行は「真面目にやってない」ってホント?~





真面目にやってないとかそういう話ではないと思いますが…。



首相「地銀は真面目にやってない」 政権から改革圧力
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE28DA60Y1A120C2000000/?unlock=1

新型コロナウイルス対策が焦点となった1月中旬の施政方針演説。首相の菅義偉は「コロナ後」にも演説の多くを割いた。「日本には1900兆円の個人金融資産といった大きな潜在性がある」。なかでもこだわったのは脱炭素や国際金融都市などを巡る金融市場の活用だ。

「これで赤字になるような地銀は真面目にやってないんだ」。日銀の異次元緩和の副作用が取り沙汰された2018年秋。当時、官房長官だった菅は地方銀行への不満を口にした。

16年のマイナス金利導入から2年がたち、金融機関の利ざやが縮小して地銀の経営に影響していた。秋田県出身、総務相経験者と「地方重視」を看板とする菅の発言に周囲は驚いた。

菅の真意はこうだった。地方にお金を行き渡らせる金融緩和の継続は欠かせない。地銀は自ら知恵を働かせて地方に仕事や雇用を生み出すべきであり、そういった努力をしない銀行まで救うのは難しい――。

(後略)



…。



銀行は、企業などにお金を貸してその金利で稼ぐビジネスモデルです。


ただでさえ、政府主導の低金利政策で収益が悪化している銀行がほとんどの中、今回のコロナ禍で貸し出し先が激減している。(企業がお金を借りてまで投資しないため)


これって、銀行が「真面目にやってない」と言えるのでしょうか。


銀行、特に地方銀行の経営が完璧であるとは言いませんが、現在銀行が十分に収益をあげられていないのは環境が大いに関係していると思います。


世の中には「どんなに頑張ってもどうにもならない状況」って山ほどあると思いますが、正にそれだと思います。


一個人が「銀行は頑張っていない」と考えるのは構いませんが、その発言をしているのが総理という事実…。


菅総理大臣には、苦労して今の地位までのぼってきたと自負があり、それは事実かもしれませんが、その成功も環境があってこその話。


そこを十分に理解せず、現在苦労している国民に対して「努力不足だ!」と国のトップが堂々と主張する。


悲しい現実ですね…。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人気ブログランキングに参加しています。ぜひクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 経済ブログへ

【ツイッター】

このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

人気の投稿

「賢い支出」とは何なのか?~未来は誰にもわからない。だからこそ、不確実性の高い投資は政府が行う~

財界人のあり方とは?~〝公〟の心を持った財界人・リーダーがかつて日本にはいた。今は…?~

広島市内にスピングルショップ「SPINGLE 広島」がオープン