日本政治のゆがみの淵源とは?~なぜ日本では、いわゆる保守派がアメリカに媚びるのか?~
少し真面目で固い話題を。。
日本の政治を見た際に、違和感を感じることがありませんか…?
なぜ、いわゆる「保守」と呼ばれる方々・勢力がアメリカに媚びるのか、です。
保守とは、「保ち、守る」という言葉の通り、日本の伝統や文化を守り、古くなったものは少しずつ変えていくというものだと思います。
とすると、日本の伝統や文化を守るために、外国には一定程度の距離感を持つというか、緊張感をもって接するように思います。
少なくとも、媚びを売るというのは考えられません。
であれば、なぜ日本の保守と呼ばれる方々には親アメリカが多いのか…?
その歪みの淵源について、最近読んだ「敗北を抱きしめて(上)」という本から感じました。
この本は、アメリカ人の立場から、
敗戦後の日本とアメリカの占領政策をまとめた書籍なのですが、その中で1947年に起きた「二・一ゼネスト中止」について書かれていました。
この出来事はざっくりというと、戦後間もないころ、左翼勢力が大規模な労働争議を画策したものの、当時の支配者であるGHQが力ずくで止めた、というものです。
本の中で、この動きで指導者の役割を果たした「伊井弥四郎」という人物が、
GHQからの中止指令を受け、「なぜ、我々の邪魔をするのか?日本はアメリカの奴隷ではない!」と反発したエピソードが記されています。
左翼勢力の伊井氏が、ですよ…!
本来であれば、保守がそうした主張をするのが普通ですが…。
なぜ、伊井氏がこうした発言をしたのか?
それは、当初は日本の民主化を目指し、戦前の日本の保守派を排除してきたGHQが、
それこそ民衆の声のもとに実行しようとした労働争議を中止させたからです。
ここに、アメリカ(GHQ)の身勝手さと、日本政治の歪みの淵源があると思うのです。
ゼネスト中止を受けて、左翼勢力と対峙する当時の日本の保守派(戦前から続く権力者側の方々)は勢いづきます。
なぜなら、これまで自分たちを排除してきたアメリカ(GHQ)が自分たちの味方をしてきたからです。
であれば、保守派からしてみれば権力の座に戻るまたとないチャンス!ととらえ、アメリカ側にすり寄ることになります。
媚びることさえ厭うことなく…。
こうした流れを受け、権力を再び手にした日本の保守派はアメリカに引き続き媚びを売りながらそれを維持していく。
そのため、こと日本の保守派は奇妙なことに外国に媚びへつらう奇妙な形が続いているのだと思います。
アメリカに振り回された、という気もしますが、
アメリカからしてみればそんなことは知ったこっちゃない、というものでしょう。
であれば、私たちが政治について真剣に考え、
本当の保守を取り戻すための闘いを進めていかなければなりません。
道のりは果てしなく遠いですが、
できることから地道に取り組みましょう。
https://twitter.com/eskun8911nok
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