結婚支援では少子化は改善しない~なぜエリート(と言われる人)が頓珍漢な政策を主張するのか?~





以前、「出会いの場を増やすために、同窓会の開催を支援します!」なんて奇妙な政策を打ち出し、全国から注目を集めた(集めてしまった?)岡山県の伊原木知事。


やはり、結婚支援に向けて並々ならぬ熱意で取り組む方針のようです。



「少子化対策ほど20年後30年後の景色を変えるものはない」全国知事会で子育て支援・少子化対策について意見交換【岡山】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rsk/1166473?display=1

少子化対策などについて全国の知事などが意見を交わすWEB会議が開かれ、岡山県の伊原木知事が、今後、結婚支援をいっそう進めていく考えを示しました。

(後略)


その熱意は素晴らしいと思います。
ですが、その方向性はどうでしょうか…。


伊原木知事が息を巻くのは出会いの場を増やすこと。
つまり、若者が結婚しないのは出会いがないからだと考えているんですね。


果たしてそうでしょうか?


【出生数75.8万人の衝撃】日本人がいなくなる!?森永康平氏「岸田首相の政策は的外れ、今すぐ減税・積極財政を」
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/79497


上記の記事で紹介されていますが、2021年の出生動向基本調査によれば「いずれ結婚するつもり」と考えている18〜34歳において男性は81.4%、女性は84.3%おり、結婚願望は広く多くの人が持っているのです。


その一方で、なぜ結婚に踏み切れないのかと言えば、①所得が上がらない・不安定だ、②税負担が重い、というのが理由です。


これを踏まえれば、打つべき政策は明確。
「財政拡大による所得創出と減税」です。


こんなこと、政治・経済素人の私でもわかります。


でも、知事に就くような優秀な頭脳を持つエリートでも、それに気が付かずに的外れな政策を実施する。


なぜでしょうか…?


恐らく、我々と生活空間が違うゆえに、大多数の人たちと認識のずれが生じてしまうのでしょう。


伊原木知事らエリートにとって、所得が低すぎて結婚できない、なんて考えも及ばないのだと思います。


そうした大多数とのずれを持った人が世の中を動かすような中枢を担い続ける限り、我が国の衰退は止まらないと思います。


言論で、今の流れを変えましょう。



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