プロ野球・長野久義選手が巨人に復帰!~カープの粋な計らいを垣間見た~




プロ野球・広島東洋カープのファン、また巨人ファンを共に驚かすニュースが先日報道されました。



去り際も配慮忘れず 涙の長野久義 らしさ全開でカープに別れ「送別会は受け付けません」
 https://news.yahoo.co.jp/articles/9d36ec7b44360c2164735553dc21278914a5b106

広島、巨人両球団は2日、長野久義外野手(37)の巨人への移籍が合意に達したと正式発表した。
長野はこの日、マツダスタジアムを訪れ、関係者らへ挨拶した。その後、報道陣の取材ではチームやファンへの思いを問われ、涙を流して感謝した。

(後略)


2019年オフ、カープから巨人にFA移籍した丸佳浩選手の人的補償により、
カープに移籍した長野選手が、なんと古巣の巨人に戻る、とのこと。


また、移籍の方法は「無償トレード」!
その名の通り、カープが巨人に無償で長野選手を引き渡した形です。


この報道を目にした際、
「カープ球団による何らかの配慮によって実現したのでは?」と思いましたが、


どうやら、そんな感じのようです。



長野久義を巨人復帰に導いた広島・鈴木本部長の親心「約束はないんか?」から生まれた信頼
https://news.yahoo.co.jp/articles/caec09a83542e627c6975da01ba22c338074ac71

広島・長野久義外野手(37)の巨人へのトレード移籍が合意に達したと両球団から2日、正式発表された。長野は2019年1月に巨人がFAで獲得した丸佳浩の人的補償で広島に加入。巨人には5シーズンぶりの復帰となる。電撃トレードの舞台裏ではどんな動きがあったのか――。広島・鈴木清明球団本部長の言葉から、スターを巡るドラマを振り返る。

(後略)



詳しくは記事に譲りますが、カープの鈴木球団本部長が長野選手のプロ野球人生を考えた上での判断だったようです。


記事によるともしも巨人との合意に至らなければ、カープは来シーズンも長野選手と契約を結ぶ予定だったとのこと。


すなわち、カープ球団としては長野選手をまだ戦力だと考えていたということです。


その選手を今シーズン、自分たちよりも上位だったチーム(カープ5位、巨人4位)に引き渡すとは…。


プロ球団の姿勢としては疑問符が付くかもしれませんが、それもカープらしいと言えばそんな気がします。


以前にもこうした、選手への温情を優先する球団の姿勢がうかがえるエピソードはありました。


かつての4番バッター、栗原健太元選手(現・楽天イーグルスのスカウト)です。


栗原健太 個人年度別成績
https://npb.jp/bis/players/31535111.html


2008~2011年頃までカープ打線の中心として活躍していた栗原選手ですが、
その後、ケガや手術などの影響で成績が低迷。


2015年オフ、ついにカープを退団することになります。


その当時の報道で私が覚えているのは、戦力としてチームに居場所を失っていた栗原選手の進退を、球団は本人の意思に委ねていたことです。


プロ野球という、厳しい競争の世界の論理に照らし合わせると、球団は栗原選手に否応なく退団を迫るのが正しいのかもしれません。


しかしそうではなく、功労者として温情をかけて本人の意思を優先した。
(まあ、結果的には栗原選手はカープを去り、楽天に移籍することになるのですが…。)


こうしたカープ球団の姿勢は、チームは弱くともファンがなかなか離れない大きな要因ではないでしょうか。


繰り返しますが、カープのこうした温情は、プロ野球の世界にはそぐわないかもしれません。


でも、12球団もあるのだから、こうした独自の価値観を持った球団がまぎれているのも面白いなと思います。


さあ、気を取り直して、来シーズンもカープを応援するとしましょうか。



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

人気ブログランキングに参加しています。ぜひクリックをお願いいたします。

にほんブログ村 経済ブログへ

【ツイッター】
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

人気の投稿

新しいメディアは時代を変えるか?~兵庫県知事選から見るSNSの可能性と恐怖~

指導者を選ぶ難しさ~選挙をすることがすべて正しいわけではない!?~

経済学は経済成長の仕組みを説明できない?