「多数者の専制」に対峙するために必要なこととは?~トクヴィルが示した「出版」の力~




中野剛志氏の著作「経済はナショナリズムで動く」の巻末では、



「過去約20年から現在まで、日本ではグローバル化・構造改革が政財界やマスコミなどが圧倒的に支持され、それに疑念を持つ者は異端視され、是非の議論すら許されない『空気』があった。いわば『多数者の専制』が生じているのではないか?」



という趣旨の記述が本人によってなされています。


これが事実であれば、絶望感が漂ってきますね。


同調圧力の強い傾向のある日本では、


一旦こうした「空気」が生じると、


それが間違っていたとしても、


それを正すのはほとんど不可能ということになってしまいます…。


しかし、その直後に中野氏は


フランスの政治思想家、アレクシ・ド・トクヴィルの言葉を引用しています。



「それ故に今日では、圧迫される市民でも1つの自衛手段だけは持っている。それは国民全体に訴えることである。そしてもし国民が彼の訴えに耳を傾けないならば、彼は人類全体に訴えればよい。そして彼はこれをなすために、1つの手段のみを持っている。それは出版である」



…。


中野氏に言わせると、


トクヴィルの教えに倣って本を出版した(している)とのことです。


出版と言うと、何だか大げさですが、


今や誰もがインターネットを通じて、情報発信できます。


もしも、少しでも今の世の中の流れに問題意識を持っているとすれば、


できることから、動いてみましょう!



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