「今年は来年よりもいい年」の意味〜中野剛志さんがこの言葉に込めた日本の未来への危機感とは?〜




今年も気が付けば残り2か月です。


時間の流れは速いなと、この時期になると毎年感じます。



さて、タイトルにあるように、


かつてある人物がシンポジウムで、


「今年は、来年よりもいい年です」という言葉を残しました。


正確にはこうですね。


「2013年はひどい年でした。とはいえ、1つだけいいニュースがあります。今年は来年よりは間違いなくいい年です。」



何を隠そう、その方は中野剛志さんです。


現役の官僚であり、評論家であり、


かつてTPP交渉参加反対の論陣を張った方です。


〝異能の官僚〟と称されることもあるようですね。


「今年は、来年よりもいい年です」という言葉…


政治、経済の動きを見たときに、


その通りだなと、最近つくづく感じます。


いつまでたってもデフレからは脱却できない。


脱却のために必要な政策が実行されないどころか、


真逆の政策ばかりが推し進められていく現状。


下がり続ける所得に婚姻率、それに伴う少子化の進行。


デフレ下では、民間企業の投資が増えようもなく、


設備投資や技術開発投資は否応なく少なくなり、


モノを作る力、即ち真の意味での「経済力」はどんどん落ちていきます。


20~30年後には道路、橋、ビルなど、


高度な技術が必要なものは自力で造れなくなるでしょう。


自国の需要を自国の供給力で賄えなくなるのです。


即ち「経済力」のない発展途上国ですね。


刻一刻と、


正に「今年は、来年よりはいい年」が続き、


着々と日本は衰退の道を歩んでいます。


どうすれば、この流れを止められるのか。


「デフレ下での緊縮財政、構造改革に反対」、「過度なグローバル化に反対」、


反対に、


「積極財政を支持」、「経世済民を最優先」などなど、


こういった主張を、政治家など影響力のある人に伝えて、


発信、推進してもらうしかないのではないでしょうか。


そうすれば、


人の考え方が変わって、地域が変わって、国が変わって、歴史も変わるかもしれません。


一人ひとりが、


「なぜ、我が国はこんなにも経済が低迷しているのだろうか」


と考え、


「それを解決するためにはどうすればいいのだろうか」


と考えるようになれば、


より多くの人が正しい解決策にたどり着けると確信しています。


なぜなら、


日本経済低迷の要因は以外にも単純で、解決策も明確だからです。


「来年は、今年よりもいい年です」


こんなセリフを言えるよう、これからも頑張りましょう。



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